鯨武長之助 著『ゲームギア大全』(三才ブックス 2024)がとてもよかったです。
著者 鯨武長之助氏(X: @chou_nosuke)は「ファミコン発売中止ゲーム図鑑」など、あの頃のゲームにも造詣が深い書き手。さらに協力はギア太郎氏(X: @GGEAR_TARO)なので、セガ公式の認知がなくてもまず間違いなさそうです。
こんなにあったかゲームギアソフト
196タイトルあったんですね。しかも後期になればなるほど版権モノやリッチな内容になっています。
ザ・プロ野球91と大戦略Gのみで小学生X年生を孤立無援ひとりで戦い抜いた自分、泣いていいっすか?(みんなゲームボーイやってました)
確かにメガドラ末期からサターンに移り変わるころはメジャータイトルの移植などもあり、ゲームギア界隈も盛り上がってる感じはBeメガから感じていました。
販促物や裏技まで高すぎる資料性
この手の著作は愛がない人が書くと無機質なものになりがちです。本書はその点ではまったく問題がありません。
マリアナ海溝並みの深い愛とほとばしる情熱でできています。
開発中画面と製品版との比較、ゲームギア関連の広告、ポスター、書籍、ソフト同梱の販促ニュース、裏技などなどゲームギアに関わる話が網羅?されています。
1憶 へぇ(古い)
コラムでさらっと紹介されていたゲームギア デモ用 サンプルカートリッジなんてどこから手に入れてきたんだ??
ゲームギアに思い出があるなら納得の1冊
本当にとてもよかったです。
2,640円(税込)でこんなに資料性の高いものが買えるんですよ、奥さん!
吉野家 チーズ牛丼大盛 3杯分。内容のボリューム感からしたらもはやタダ飯です。
各位におかれましては昔のゲームギアを押し入れから出して、あれこれやってなんとか動かしてみてください。
本書を片手にあの時に買えなかったゲームや知らなかったゲームを探し出し、札束で殴り倒してゲットすれば多幸感に包まれること待ったなしであります。
(追記 2024.10.16)
SNS等で誤記載や誤認もあるじゃないかという話も出ておりますね。そりゃこんだけの話を今まとめたらあるのは当然という気がします。
みんなで直していきゃいいなと感じました。
個人的にこれだけの内容を高い熱量でまとめてくれた著者や関係者にマジ感謝であります。