セガ ゲームギアの液晶交換をした話(作業手順ではありません)


ご注意

  • 修理や改造は自己責任でお願いいたします
  • 誤りなどは正しく読み替えてください(修正のご指摘お願いします)
  • 交換手順は詳しいサイトや動画が多いので省きました。文中のリンクも参考にしてみてね!

くっきり液晶へ

ゲームギアの液晶といえば蛍光管バックライトにSTN液晶であります。当時の最先端ではあったものの、子どもながらに薄いし暗いし視野角が厳しいしなんとかならないかと感じておりました。

あれから幾十年、現代技術でくっきり液晶に交換することになるとは・・・。

標準搭載の蛍光管バックライトとSTN液晶をはずす・・おつかれ!


IPS液晶の選定

ゲームギアは世界で数千万台ほど売れた世界的超大人気ハードです※。

※個人の感想です

そのため修理品市場が成立しており、交換用の液晶モジュールはいくつか種類があります。ド素人の私が勝手に選んでも危ないので、ゲームギアの大家であるギア太郎氏(@GGEAR_TARO)のXポストを参考にしました。



イギリスのRetroSixさん(HPはこちら)、オランダのSYFさん(HPはこちら)、オーストラリアのBennVennさん(HPはこちら)あたりで売っているモジュールを使っておけば間違いなさそうです。

また、中国のAliExpress(HPはこちら) でもいろいろ売っています。

漢気がないと踏み出せない部分も多い中華部品ですが、人柱の方がいらっしゃればぜひSNSに投稿してね!

当方はSYFさんから「BennVenn GameGear HD IPS LCD Kit」を入手しました。フレキケーブルをはんだ付けするだけで配線が終わる優れものであります。

取り付けの感想

取り付け方は公式の説明書を読んでくれよな! (公式説明書はこちら

■ 難しい作業ではないけれどイメトレは必要

ゲームギアのコンデンサ交換を2、3周やった後ならそんなに困らないと思いますが、慣れが必要な部分があります。

当方だとIPS液晶用フレキケーブルとメインボードの液晶コネクタ部分のはんだ付け。

細かく並んだバッドとフレキケーブの端子。フラックスを端子全体に塗るとパッド部以外はんだをはじくことを利用して一列まとめてはんだ付けをします。

つなげるべきでない端子と端子をブリッジしそうで怖いんですが、丁寧にやれば問題なさそうです。

不安になる作業なので事前に動画を見てイメージトレーニングをしつつ作業しました。ちなみに当方は何度か付け直すことに・・・orz


ICの細かい脚を基板につけるときも同様のことをしますので、慣れておくと今後の工作の幅が広がりそうです。

GGの交換基板(こういうやつ)にチップだけ乗せ換えるとか・・・。

さて、正常動作した後はHDMI端子の出口をつくるためにルーターで筐体を削って穴を作りやんした。ちょっと形が微妙でしたがまぁよし!

■ 温度管理

説明書にフレキケーブルは300度以下ではんだ付けしてくれよな! と書いてあります。我がホビー用はんだこてKS-30Rは30Wで480度であります。

熱が逃げるので接触点がいきなり300度オーバーになることはないにせよ、ちょっと不安・・・。

ということでコテを温度調整できるHAKKO FX-600にチェンジしました。

接触面は300度以下を要求していますが、コテ先の温度が低すぎるとはんだが溶けづらい。
結局、温度調節ダイアルは370~320度あたりではんだ付けした覚えがあります。プロの方々、いかがなもんでしょうか・・・。

300度以下を保ってくれよな! とのこと

■ 画面設定ではまる

取り付けて正常動作を確認したら、ゲームギアの画面に合わせる設定を行います。初期だとゲームギアの画面サイズに比べて画面が大きいので設定で合わせます。

設定にどうやって入るのか首を傾げまくったのですが、スタートボタン長押しでした。

相当長押し。10秒くらい?

未解決のトラブル

未解決トラブルは2点ほど。

HDMI出力やマスターシステムカセットのコンバーターの相性問題です。

HDMI出力ではPCモニタには出力できましたが、手持ちの安いHDMIキャプチャは本信号に対応しておらず録画できませんでした。

また、海外版マスターシステムのカセット用コンバーター RetroSix MASTER SYSTEM PLAYERも画像にノイズが乗ってしまい色がちゃんとでませんでした。

いずれも取り付けが悪いか相性問題だと感じたので、次回はきちんと作り手ごとの組み合わせも考えて組んでみます!


電子工作はトラブルを乗り越える快感がありますよね!

更新履歴

2024年10月1日 公開
2024年10月2日 温度管理を追加